7SEEDS 20 (フラワーコミックス) | |
田村 由美
小学館 2011-07-08 |
う~ん、相変わらず凄いひきつけられるなぁ、と思った。
田村作品が凄いと思うのは、優秀すぎるキャラが居てありえないと思えるのに、どんくさい部分があるキャラや凡ミスが出てくるから妙にリアルだったりする。
でも時々、そのどんくさいキャラが実は重要なことを見つけてきたりするから株が落ちないで、みんなが一緒にいられる。
冷静になってみると、そんなどんくさいキャラが、スーパーマンみたいな人物の中で活躍できるものか・・・と思えなくもない。
「BASARA」も「巴がゆく!」も基本的に根性があるか才能があるキャラがほとんどだったので、アクシデントをクリア出来るのは理解できていたが、「7SEEDS」はあくまでスーパーマンの中で凡人?がどれだけ活躍できるか、を見せている話のような気がするので、結局凡人?(ナツ、嵐、蝉丸、まつり辺り)が実は凄い根性を持ったキャラという位置づけになる、という結論かな。
サバイバル漫画であるから、当然生きている人間は生きられる人間として存在しているとおもうのだけど、ここまで話が進んでいくとさすがに読者側である私には「私じゃ絶対この人たちみたいにはなれないな」と思えてくる。最初はナツを通して「私でも生きられるかな?」と思ってたのだけど。
それとも生きる環境によってナツみたいになれる!という話なのだろうか。
「BASARA」のように『赤の王を倒す!』という目標に向かっているわけではなく、ストーリーは進んでもまだどのような話にしていくのかは読めない段階なので、やはり今後の展開を待たねばならないのか。
「巴がゆく!」も漠然と何かと戦ってはいたけど、一応其の相手は確定していたわけで、終わるところはわかっていたけれど、「7SEEDS」は一体ナニを終わりとするのだろう。
わかれたチームとバラバラのままだから、当面はそのチームが合流すること等が目標になってはいるけれど、合流したところでハッピーエンドになるとは思えないので、20巻でまだ合流しきってないということは超大作決定なのかな。
それとも・・・合流するまで物凄く長くて、さすがに合流させて終わらせてお願いたむたむ!!ってなるのかな・・・
花と嵐が40巻くらいで感動のハグしてみんなに祝福されておわりとか・・・それはそれでヤダな・・・。
相変わらず蝉丸xナツのままかな私のラヴなカップリングは。+涼xまつりも好きなんだけど、涼ってもしかしてあの子がすきなのかな・・・